茶のこと、茶の湯のこと
茶は時代と共に多様に変化して現在の茶道となった。
その原点が「茶の湯」である。茶道を茶の湯として捉えることで、行儀作法や点前だけでない本来の「茶の世界」が見えてくる。
日本文化として、美の交渉として、禅(精神やこころ)として、生活の中で生かされるものとして....。
現代の生活との関わりの中での茶の湯をテーマに、私なりに、徒然なるままに書き留めたものを掲載しています。
少しでも、あなたのお茶の世界を広げるために役立てていただければ幸いです。
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茶の湯 二十四節気 学びのハンドブック ペーパーバック 2021.12 茶、こころの時間(改訂版) 著:佐藤 宗雄
一年の茶の湯のしつらえと持て成しを、抹茶碗や茶入れなどの写真入りで分かりやすく解説。月々の点前にはメモページもあり稽古の整理や指導にも活用できます。
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茶の湯と音自然の音に意味を感じる日本人の感性と美意識。
サウンド オブ サイレンス(The Sound of Silence:1965)はサイモン&ガーファンクルの曲として有名だが、この「沈黙の音」と言うパラドクスは、まさに茶の湯の音ではないだろうかと、茶を習いはじめた頃に感じたことがあった。
静寂を旨とする茶の湯とそこにある意味あるさまざまな音、「沈黙の音」を手がかりに茶の湯の音についてまとめてみた。
茶の湯の音、音に心を託す
・客人が立てる音、心遣いの音
・点前の音、持て成しの心
・静けさの音、癒しの音
・「沈黙」というコミュニケーションのために
茶の湯の菓子江戸の匠の技、そして茶の湯の和み。
練り切り、きんとん、和三盆、麩焼き、琥珀糖...それぞれが季節折々の趣向で、私たちの目を楽しませてくれる茶の湯の菓子。その多くは江戸時代に形づくられたものです。
茶の湯の和み「和菓子」
・濃茶の菓子「
主菓子:おもがし」
・薄茶の菓子「
干菓子:ひがし」
茶の湯の花
茶室の床の間には、「茶花(ちゃばな)」が生けられます。
日々の忙しさや喧噪の中で、自然の移ろいを忘れがちな私たち。茶花は、季節の今を切り取って見せてくれます。
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茶花一覧・月の茶花
・こころに咲く花
茶碗のかたちと選び方
抹茶碗とは、お茶が冷めないようにやお茶の香りを楽しむなどの茶の湯を味わうための配慮はもとより、茶巾摺や茶筅摺、茶杓の座りなど点前の使い勝手が施された茶椀を指します。季節や趣向に合わせて使い分けられます。
・筒形(つつなり)・椀形(わんなり)
・杉形(すぎなり)・鉄鉢形(てっぱつがた)など
茶楽 茶と季節、そのしつらえを通して茶の湯の基本とさまざまな日本文化との関わりを知る
其の一:茶を学ぶ、それは日本文化のルーツに触れること
其の二:五感で季節を感じる茶の湯の仕組み 茶の湯と季節-1
其の三:日本人の美意識と季節感 茶の湯と季節-2
其の四:茶の湯の花 茶の湯と季節-3
其の五:茶の湯の清 茶の湯と点前
其の六:祈りの香から茶の湯の香へ 茶の湯と香
其の七:エコロジーとしての茶の湯 茶の湯の侘び
其の八:日本の美意識のカタチ、茶室 茶室の話
其の九:能の影響と型 茶の湯と型
其の十:縁起 暮らしの中の茶の湯
其の十一:和の心 茶の湯の精神
其の十二:礼 茶の湯の精神