茶の湯の体験を深めるために 知っておきたいこと
何も知らないと緊張するばかりで、せっかくの茶の湯が楽しめません! 茶の道の体験や稽古を、より楽しみ、深めるために、抹茶(薄茶)のいただき方から服装やマナーなどの基本を知っておけば安心です。
また、さまざまなスタイルの茶の湯が、茶道教室やホテル、一部の寺院、神社などで体験できますが、できるなら茶庭のある伝統的な茶室で体験することをお勧めします。
茶庭のある茶室では、茶庭を歩くことで、日常では見過ごしてしまう四季の移ろいと出会うことができ、伝統的な茶室での体験は、茶の湯の奥の深さと共に日本の美意識や伝統文化を味わうことができます。
さらに、正式の茶の湯は「茶事」といいますが、この茶事を行うために普段の稽古があります。茶事の流れを知っておくことで、日本文化のルーツに触れることができ、茶道の体験や稽古もより深いものになります。「日本人も知らない茶の湯の世界」を参考ください。
英語版はこちらから
The World of Tea Ceremony That even Japanese people don't know
Guide for International Travelers Exploring Japanese Culture
佐藤 宗雄 裏千家 己月会主宰
2024年12月
Contents
茶の湯で日本文化の奥深さを体験する
茶の道 茶の湯とは
茶の湯の体験を深めるために 知っておきたいこと
1.茶の湯の舞台装置「茶庭」「茶室」
心を整えるための庭、茶庭
茶室で心を鎮める
2.服装 茶の湯の景色に溶け込む
3.茶室の中での手順と振る舞い
4.茶の湯のお菓子 主菓子と干菓子
5.薄茶と濃茶の違い
6.抹茶の飲み方とマナー
日本人も知らない茶道の世界
本格的な茶会「茶事」とは
茶事の景色と手順
1.茶庭の風情
2.茶室の設えを拝見する
3.茶事の初座
始まりは炭点前と香のかほり
そして、懐石
4.茶事の後座 花と出会い、濃茶の儀式
濃茶 一碗に思いを込めて
薄茶を楽しむ
5.終わりの名残り 一期一会別れの景色
茶の湯の心との出会い「仙榮庵」
佐藤 宗雄 こころへのメッセージ
『こころの時間』こころに届ける51の詩 Vol.1
ペーパーバック&電子書籍 2022.5
自作の茶の湯の器とその「銘」に託したメッセージ
茶の湯の器は、こころを伝えるための道具。