四季の茶

 茶の湯と器(うつわ)茶器

茶の湯で用いる、茶碗や茶入れ、香合、茶杓などの茶器は、季節感だけではなく亭主の思いを表すための重要な役割がある。招いた客人とのつながりであったり、感性のコミュニケーションであったりもする。

そこで、自分なりの茶の湯への思いや考えをカタチにしたいと考え茶器づくりをはじめた。さらには知人の現代美術のアーティストに思いやイメージを伝え形にしてもらうなどしている。

ここでは、主な茶器、茶道具の茶の湯における意味合いを整理し、現代における茶器の在り方などを探っている。

インスタグラム/佐藤宗雄作品Instagram tea_of_mind
茶碗、花入れなど陶芸作品を公開しています


 水指   茶碗   茶入   香合・香爐

 茶杓   花入れ   菓子器、鉢


 Tea of Mind 水指(みずさし)

水指は、茶の湯の点前で用いる水桶のこと。

金物をはじめ磁器、陶器、塗(漆)、木地、ガラス製などのものがあり、口の広いもの、細長いものなど形状もさまざまである。

また、生活雑器の手桶や手頃な壷などを水指に見立てて用いることもある。


水指「己月」/作:佐藤宗雄

己月 kogestu 2010年 So-U作
灰釉(かいゆう)が淡い黄色が独特な雰囲気を醸し出す水指

雲間から 常ならざると 照らす月  宗雄

季節や点前、道具の取り合わせによって使い分けられる水指、 中でも利休好みの南蛮芋頭水指(なんばんいもがしらみずさし:桃山時代にインドシナから輸入された壷)や大きなひびのある名物水指「破れ袋」は、特に有名。

水指は、点前に入るときに運び出し、終わったときに片付ける「運び」と、点前の前に、茶席に据える「置き」に別れる。 流派によっては、季節や点前で水指の材質や形状などが決まっている場合がある。


茶の湯において、「水」がその根本であると捉えるならば、この水を点前座に運び出す(または点前座に据えておく)水指は、点前に込められた思いを表すことはもちろん、茶席全体の趣を決定する重要な茶道具であるといえる。
侘びなのか、雅なのか、はたまた綺麗寂なのか、異端なのか....、それらは据えられた水指から波紋のように茶席全体に伝わっていく。

また、今日の生活では、壷や桶に水を溜めおいて使うことはなくなったが、限られた水を大切に扱うという日本人の「暮らしの智慧としての器」を水指に見ることができる。
エコ的な暮らしを今に伝えてくれるのも茶の湯の道具の素晴らしさでもある。


佐藤宗雄 sato So-U 2018年5月 加筆

水指2「雲水」/作:佐藤宗雄

方丈の水指 雲水 unsui 2012年 So-U作

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著;佐藤 宗雄

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