己月会 四季の茶  茶の湯と器 by So-U

 水指   茶碗   茶入   香合・香爐

 茶杓   花入れ   菓子器、鉢


Tea of Mind 茶碗(抹茶碗)

茶の湯の茶碗は、利休が瓦職人の長次郎を指導(ディレクション)して造り上げたといわれる楽茶碗(聚楽第の楽)が良しとされている。

そもそも茶の湯の茶碗は唐物の天目や青磁の茶碗、高麗茶碗など渡来のものが主であったが、そこに利休が侘びをテーマに独創的な黒い茶碗を登場させた。その後、赤楽に代表される本阿弥光悦などにより、国焼き茶碗の芸術性とその価値が高められていく。

抹茶碗/佐藤宗雄 So-U作 庫裡

抹茶碗 銘:庫裡の実 kurinomi 2009年 So-U作

茶の湯では、一井戸、二楽、三唐津や一楽、二萩、三唐津などといわれ、これらの茶碗が特に愛好されているが、利休しかり、光悦にしかり、その独創性が時代を超えた価値とフォルムを創り上げたのである。茶の湯の茶碗には、既成概念にとらわれず、ものの本質を見ることを忘れてはならない、というメッセージが込められているのである。

陶磁器では無く「乾漆」で抹茶茶碗を創られている日本を代表する漆の芸術家を知っているが、茶碗は、茶を飲む器である。手に心地よく収まり、飲み心地が良ければ、陶にこだわる必要もない。

難しいことではあるが、茶を口に運ぶ器としての本質を捉えることで、本来の器としての姿が見えてくるのではないだろうか。
茶の湯の茶碗は軽ければ良いとうものでもない。茶碗を手に取った時のその重みが伝える作り手の思いも大切にしたいものである。
また、茶を点てる器であるため、茶筅の当たる場所、茶杓の乗せ、飲み口など、茶碗づくりにはさまざまな配慮が必要とされる。

抹茶碗のかたちと選び方......

私の抹茶碗創作のテーマは、使い勝手が良く、手に馴染み、そして何よりも「手の記憶」に残る茶碗である。

茶の湯で用いる茶碗の種類は、

天目茶碗に代表される「唐物茶碗(中国)」

井戸茶碗の「高麗茶碗(朝鮮)」

黒楽を代表とする「国焼茶碗(日本)」

の3つに大きく別れる。

2017年9月 2018年5月,2019年9月追記


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銘:淡雪 awayuki 2008年 So-U作


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銘:白山 hakusan 2010年 So-U作


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銘:遠山 tohyama 2009年 So-U作


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銘:蒼山居 souzankyo 2013年 So-U作

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