裏千家茶道:己月会 kogestu

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大圓之草 風炉

裏千家十三代 園能斎(1872~1924)が考案した、大円盆をもって行う格外の奥秘とされる点前。 大円盆には、右上に唐物茶入、左に和物茶入、手前に天目茶碗を載せた天目台を仕込む。仕込んだ大円盆は、水指の前に据えて置く。
手続きの考案が圓能斎、大円盆を園能斎の圓の字に浄めるのが特長でもあり、大圓之草と記した方が点前がより明確になる。 大圓盆を使った点前には、「大圓之草」と「大圓之真」があるがどちらも四畳半を基本とする点前である。
盆、唐物、台天目、和物の扱いの複合的な手続きが必要であり、それぞれの扱いが統合された世界をどのように表現するのか、を問いかけてくる点前になっている。

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大圓之草は、行の行台子と同等の点前とされ、用いられる道具においても同様に「行」の格を中心とした道具が多く用いられる。また、大圓盆の大きさは、淡々斎好みが径30cm、圓能斎好みが径34.5cmと異なるので、居前の間合いにも工夫が必要になる。所作や道具組に自分の考えや計らいが求められる手続きでもある。

写真の道具組>唐銅朝鮮風炉に真形釜 水指:瀬戸一重口 大圓盆:淡々斎好み

記 佐藤 宗雄 2026
奥伝 大円之草-風炉

大圓円之草 風炉の道具

行の道具を中心とし、特に風炉、釜の選びは、茶の湯の目的に応じてバランスよく組み合わせることが求めれれる。
規矩に従いながらも自分らしさを醸し出す道具組にしたいものである。

風 炉:土風炉 道安風炉(面取風炉)または唐銅朝鮮風炉など行の風炉

茶 釜:阿弥陀(堂)釜(利休好み)などの行の釜 ※切合釜は真形釜

天目台:真塗

天目茶碗 

茶 杓:元節(止め節 象牙扱い)※行の茶杓

茶 入:唐物 中興名物以上 /和物 行の茶入

大圓盆:淡々斎好み 径30cm  圓能斎好み 径34.5cm

水 指:一重口(塗り蓋 国焼)※行の水指

建 水:唐銅

蓋 置:竹 ※行の蓋置


大円之草/建水、蓋置 大圓之草 風炉点前のポイント

道具の据付は、自分の点前の間合いで水指の位置、大圓盆の位置を割り出しておくこと。

※珠光の頃から茶室、畳や台子のサイズ、道具の配置に至るまでカネ割 と言って一定の分割線上あることが決められているが、しかし、人には人それぞれのサイズとそれに合う間合いがある。そのことが点前に大きく影響する。基本は意識しながらも自分の間合いをつくること、大圓之草では、大圓盆の扱いがそれである。

道具据付のポイント
 水指は18目よりやや向こうに据える(大圓盆のサイズによって異なる)

点前のポイント

1.柄杓の扱い 置き、切りを交互に行う「切りに水なし」

2.天目台の扱い
 基本は時代物の扱いとなる、羽根の付け根を意識して持つなど丁寧に
 天目台を取る時は、左手から 回し出しは、反時計回り
 低い位置で(膝の高さ止まり)扱うこと
3.茶碗に湯や水を入れる時は、左手を添える(小濯ぎあり)

4.膝行と膝退、足退がある

5.建水は初めから定座に置き 出し引きなし

6.居前での最初の柄杓と蓋置の扱い
 右手に蓋置を持ったままで柄杓を構え、蓋置を仮置きする
 ※蓋置は炉畳の手前の畳3つ目3つ目に 柄杓を蓋置に真っ直ぐに引く

7.和物茶入の両手扱いは 2回 初めの浄めと茶を入れる時

8.茶巾のたたみ変えは 2回 唐物の扱いの時と仕舞いにたたみ変える

9.茶を入れた後の茶杓の扱い
 唐物:落とし込み/指打ち 和物:橋渡し/中打ち

10.唐物の茶の吸い切りでは 釜に水をささない 和物の茶の吸い切りで 釜に水

11.拝見は、盆中


大円之草 風炉/基本の据付
お菓子
本来は、水菓子(果物)1種+生菓子4種、菓子器には縁高など
現代では過度な持て成しでもあり、健康的とも言えない
計らいで、季節の水菓子1種+生菓子1種で十分である
(ただし、 お菓子の持ち帰りかたは、知って置く必要がある)
箸は黒文字と杉箸で一膳とし 人数分を載せておく

茶の湯の音  ・音に心を託す
 ・客人が立てる音、心遣いの音
 ・点前の音、持て成しの心
 ・静けさの音、癒しの音
 ・「沈黙」というコミュニケーションのために


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