卯月 四季の茶 茶と季節、そのしつらえを通して茶の湯の基本とさまざまな日本文化との関わりを知り、そして薄茶の点前を習得し茶事を体験します。己月会オリジナルの初心者のためのプログラム「茶楽」。

四月/卯月の茶

四月は別名、卯月(うづき)。卯の花が咲く季節だから卯の花月(うのはなづき)が卯月(うげつ)になったといわれています。卯とはウツギの花のこと。
「夏は来ぬ」で「卯の花の匂う垣根に、ホトトギス、早も来鳴きて…」と歌われているように、昔は垣根に使われていて良く見かけた花です。四月は、花見月とも呼ばれるように日本中が花に包まれる一年のうちで一番華やかな時期、卯月とは花の月を意味しているのかもしれません。

二十四節気(にじゅうしせっき)では、清明(せいめい 4月5日頃)、穀雨(こくう 4月20日頃)の時期にあたります。陽射しや風にしっかりと春を感じる頃、水もぬるみ炉も終わりの月です。

京の桜

卯月の点前

桜の花が散りはじめ柔らな葉に変わり行く卯月。暖かさも増すこの時期の茶は、客人に対して炉の火を遠ざける配慮から、炉の火を少なくし、少しの火でも沸くように小ぶりの釣釜や底の浅い透木釜が多く用いられます。茶室が暖かくなり過ぎないようにと心を配るのです。

透木釜とは、釜に羽がついたような形の釜で、炉の左右にその羽を掛ける透木を置き、炉中の炭火が見えないように炉にかぶせるようにして据えます。

客人に対する細やかな気遣いをカタチにしたような透木釜、炉の仕舞いのしつらえです。
水指は口の大きい壷形のものなどを用いるなど水を感じさせるしつらえがなされます。

「透木」の扱い方
釜を上げ、右手で右の炉壇の透木を取り打ち返して左手に乗せる。
左の透木を取って右の透木に重ね、そのまま右手で持ち、左手で環の下座に置く。
釜を炉に戻す時は、左手で透木を取り炉正面に。
右手で左手に打ちかえし、上の透木を炉壇の右に置き、下の透木を打ち返して左に置く。

透木釜


茶の湯 学びのガイドブック 茶、こころの時間: 茶の湯二十四節気

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茶の湯二十四節気:卯月の点前「春のしつらえ」
卯月の「禅語」「茶花」「季語」をしつらえや稽古にお役立てください。
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茶楽 其ノ一
稽古に入る前に、茶の湯の世界を覗いてみよう!

茶を学ぶ、それは...
日本文化のルーツに触れること


茶の湯には、香道や華道、能、礼法など日本の伝統文化のエッセンスが巧みに組み込まれています。茶を学ぶと言うことは、日本文化を総合的に学ぶことに他なりません。また、掛け軸には禅僧の墨跡が用いられるなどから禅との関係など、精神的な側面を期待される方もいると思います。

香道、華道をはじめ日本の伝統文化の多くが仏教をベースにしているのです。特に茶の湯は禅と深い繋がりがあり、点前や作法の中でその精神やこころに触れることができます。これも茶の魅力です。
仏教と共に渡ってきた茶が、日本人の美意識と四季がはっきりした気候風土の中で日本古来の文化を取り込み、「茶の湯」という日本固有のスタイルが創られたのです。

茶の湯の中の「香道」

茶の湯では、香をさまざまに用いています。待ち合いの香、席中の香そして点前の香など。香道の複雑さを取り除き、茶の湯にはそのエッセンスのみが持て成しや点前として活かされているのです。香は「香について」で詳しく説明しましょう。

茶の湯の中の「華道」

華道は仏の前に飾られた仏花が池坊により立花(たてはな)として形づくられ、それが発展して華道となります。当時の床の間に生けられた立花は、茶の独自の美意識と触れ「茶花」と成ります。
茶花を生けるということは華道の原点を知ることに繋がっているのです。茶花についても追って説明しましょう。

茶の湯の「礼法」と「懐石」

小笠原流に代表される古来の礼法は、武士の礼法とされ特定の階級のものでしたが、江戸時代には一般化し現代社会の礼儀作法の基本と成りました。茶の中にも共通する礼法がいくつもあります。また、食事(懐石)の頂き方に関しては、禅の流儀にそった作法が残されています。普段の生活において何気なくごはん茶碗を左に、汁碗を右に置きますが、これは懐石の基本の配置です。体験茶事などで体験することで実感することができます。

関連コンテンツ「茶の湯の音」


茶の湯の書、和歌、句、美術工芸品

茶席には墨跡や山水画などの掛け軸が飾られ、そこに書かれた禅語や句、和歌、絵などに親しむことができます。また、茶碗や茶入などの特別な美術工芸品に触れることもできます。茶を学ぶことで次第に美術品を鑑賞する力がつく、言い換えれば、美術品鑑賞の方法を茶の作法の中で習得できるのです。点前の中でそれぞれに説明します。

「茶の湯とわたしの器」So-U茶器作品


このように、茶の点前を学ぶことで日本の伝統文化をトータルに知り、身につけるていくことができます。茶の湯をゆっくりと楽しみながら、無理せず、茶の世界に親しむ...それが「楽茶」のコンセプトです。


四月の稽古  まずは「喫茶去」から
 喫茶去(きっさこ)禅語で「茶でもどうぞ」という意味
 話:「無常」と日本独自の無常観、茶の湯の心について
 1.立ちふるまいと礼節について:
  挨拶の基本と茶の湯における礼節を知る
 2.お菓子、お茶のいただき方について
 3.茶道具の扱い方

2012.4月加筆 2013.4 2018.10追記


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茶の湯小習い指導 己月会主宰:佐藤 宗雄(裏千家 助教授)
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