四季の茶  茶の湯とわたしの器「香合、茶杓」
 So-U(佐藤 宗雄)作品

 茶碗・水指・茶入れ花入 | 建水・八寸・菓子器

茶杓

香合(こうごう)

茄子香合成す nasu So-U作 2008年

香合 香合
香合は、ご存知のように点前の時に炉で焚く香の入れ物である。風炉の季節には、香木を用いるため塗り物(漆器)や竹、木をくくった香合が使われ、炉では練り香のため、陶器や磁器ものが用いられる。このような季節による使い分けは、四季を取り入れた茶のスタイルが明確になった江戸中期頃からと言われている。季節を問わないものとして、貝の香合や金属製ものがある。
茶の湯が生み出された頃には、書院の座敷飾りとして床香爐が用いられており、香合は床香爐と一対で持ち出され飾られたようである。

京都では一昔前まで、旦那衆が手のひらに収まる香合に焼香や抹香を入れ懐や袖に入れて持ち歩いたようで、焼香の際の香りで何処の何方まで分かったそうである。粋な話である。
大きさも懐に忍ばすものから、平安時代の玩具「振振毬杖(ぶりぶりぎっちょう)」から転じたぶりぶり香合のような大きなものまでさまざまにある。
祈りと遊びの心を併せて持つ香合は、茶人の感性が現れる茶道具であると思う。

香合「種々」は、木のオブジェを制作する現代アートの作家、藤沼氏にアイデアを伝えたところ、樽(たるき)を旋盤でくり抜き、表面を特殊な技法で仕上げていただいたもの。
種々 seeds So-U&F 2010年作 高さ:5.5cm 径;5cm


茶杓(ちゃしゃく)

茶杓
茶杓の原型は、中国の薬匙(やくさじ)で、薬研(やげん)や小壷から薬を取り出したり計ったりするために用いた象牙や金属のスプーンである。茶はその効用から薬として用いられていた名残でもある。

「清」を旨とする茶の湯では、茶事で使用する茶杓や蓋置きは一度きりの消耗品だったため、当時手に入りやすく加工しやすい竹が用いられたと思われる。これが、やがて竹筒などに入れて仕舞うようになり、茶事の趣向やテーマに合わせて再び登場するようになった。誰がどのような作為を持って作ったのかなど、茶杓に込められた意味合いが茶事において重視されるようになったのである。
今でも竹、象牙が主であるが、木地や塗物なども用いられる。

この茶杓「己月桜」は、櫂先の撓め(そり)に合う桜の枝を一年に渡り探し、木肌を生かしながら削りだした作品である。陰と陽の一対で作った。旋盤を主とする藤沼氏の本来の作風ではないため、氏に大変な苦労をおかけした。その分、すばらしい作品となったことに感謝せずにいられない。

茶杓 己月桜「月」 kogestu sakura So-U&F 2010年作


香炉(こうろ)

香炉 床香炉 達磨 daruma So-U作 2011年

白珪 床香炉 白珪 hakkei So-U作 2012年


2017年9月追記

茶の湯 学びのガイドブック
茶、こころの時間: 茶の湯二十四節気 著 佐藤宗雄


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